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2006年02月12日

副査を担当する卒論を読む

うちの学科では卒論の審査に主査と副査の2名がつきます。主査は指導教員ですが、副査はそれ以外の同じ学科の教員が担当するわけです。だいたい教員当たり2本ほど副査を担当することになります。
今年俺が副査を担当する論文は、2本とも人間工学系の論文。1本はS先生の研究室の論文で、もう1本はいつも飲みに行ったり部屋にお邪魔したりしてお世話になっているK先生のところの論文です。
通常副査は発表会で質問を行うだけですが、もちろん俺はそんなことでは済ませません。しっかり読んで、発表会の時間外でもがっつり指摘するつもりです。あんまりやると主査の先生の顔を潰すことになるので注意が必要です。
S先生のところの論文は予定通り提出されてきたので今日読みました。文献の引用が多くよく勉強している印象ではありますが、俺は「勉強と研究は違う」という考えの持ち主。そんなところは評価しません。というかほとんど読み飛ばしました。(笑)
しっかり気合いを入れて読んだのは、学生が自分で調査して分析した部分。分析では相関や重回帰分析を使っていました。なるほど、だから俺に副査が回ってきたのね。S先生ナイスチョイス。
しかしこの分析はイカガナモノカ。相関があるということは必ずしも因果関係があることを保証しないんですが、そこを混同しているように思えます。なんか擬似相関っぽいし。でもこれ指摘すると結論が変わりかねないしなぁ。
まあいいや。指摘しちゃえ♪(笑)顔を潰さないよう、主査のS先生にもCCで送っておこう。

[教員生活] 投稿者 Naru : 2006年02月12日 20:14

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