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2006年03月21日

WBC決勝キューバ戦を振り返って

今日の決勝も見応えのある試合でした。相手のキューバはアテネ五輪のチャンピオンであり、野球W杯でも何度となく優勝(36回中25回優勝、現在9連覇中)している超強豪。職業野球の選手がいないためか「アマ最強」などと言われていますが、大リーガーをそろえたドミニカやプエルトリコを破って勝ち上がってきた以上は間違いなく普通に野球最強国と言っていいでしょう。
今回のWBCの意義の1つは大リーガーも含む各国ベストメンバーによる真の野球世界一を決めるというものですが、やっぱりキューバは強いですな。過去の対決は実に4勝32敗だそうです。勝率に直すと1割強。勝ち目なんてみじんも感じられません。(笑)
しかし今回のWBC日本代表は、(一応お題目としては)球団等による選出制限なしの真の最強ジャパン。制限のあったアテネでは勝ってますし、崖っぷちから蘇ってきた勢いもあると言うことで勝ち目は十分と見てました。

試合は開始早々キューバの先発が乱調で、連続押し出しで2点をもらいました。ここで攻撃が終わっていたら流れも悪いですが、その後今江の2点タイムリーが出たのが良かった。ちゃんと勝ち取った得点という感じで。当然その4点で楽に勝たせてくれる相手でもありませんが、5回に2点追加できたのも大きかったですね。
8回に1点差に詰め寄られた後の9回表の攻撃は素晴らしかった。特にまたも代打で起用された福留のタイムリー。カウントは追い込まれましたが綺麗に流し打ってのヒット。メキシコ戦の時にも書きましたが、こういう打撃ができる選手はガンガン打てるようです。
この2点で勝ちを確信できました。準決勝に続いていい仕事できたね、ドメ。シーズンでも頑張っておくれ。
最後は元中日、現レンジャーズの大塚が締めてゲームセット。最強キューバを倒しての世界一、初代WBCチャンピオン。韓国に2敗した時には絶望しましたが、よく勝ち抜いてくれたと思います。メキシコのアシストも素晴らしかった。今や時の人となったボブ・デービッドソン審判も。(笑)
MVPは今日先発で力投した松坂が選出されました。台湾、メキシコにも勝って3勝しているので文句のないところでしょう。今日はちょっと球が高かったようにも思いますし、個人的にはアメリカや韓国相手に力投した上原の方が印象では上なんですけどね。松坂は世界大会では勝ちに恵まれてなかったので価値ある実績になったと思います。
韓国に2敗しましたし、野球発足の地とされるアメリカにも負けてますし、大リーガーの多いドミニカ、ベネズエラ、プエルトリコあたりとは組み合わせの問題で対戦していません。真の実力世界一を証明できたとは思いません。それでも野球世界一を決める大会の初代チャンピオンになれたと言うことは素晴らしいことだと思います。ビバ日本!ありがとう王監督!出場の少なかった選手のみなさんもお疲れさま!

[スポーツ全般] 投稿者 Naru : 2006年03月21日 23:01

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