« 学生の進路指導をする | メイン | 画期的判決? »

2008年11月12日

田母神論文問題

論文の内容には敢えて触れません。(笑)

この問題、難しいですが個人的に気になるのは「言論の自由」と「国家の要職にある
者としての責務」のバランスです。言論の自由が神聖にして侵されざるべき権利で
あることは間違いありませんが、だからといって何を言ってもいいわけではないのは
自明です。
話をややこしくしているのは、閣僚やら政治家やらではなく航空自衛隊のトップである
空幕長というポストにある者の発言だったことです。文民統制の問題まで絡んできて
います。

この人は空幕長を罷免されたことにより一介の空将となり、定年を超えた(というより
定年が下がった)ことによって定年退職となりました。退職金は6000万円だとか。
これが全額支給されることについて批判が集まっており、返還要求も出しているそう
ですが、本人は応じるつもりはないそうです。まぁ当然でしょうな。貰えるものを返す
なんて普通は考えないでしょう。
退職金の支給が問題になるなら懲戒処分にでもすべきです。それをせず、ルールに
則って罷免して定年退職としたのならば当然退職金は支給されるべきです。そして
非難されるべきは変換に応じない田母神氏ではなく、懲戒処分としなかった防衛省
でしょうな。
ま、個人的には、最晩年のちょっとしたトラブルで何十年も勤め上げたことに報いる
べき退職金が全額パーになるというのはかわいそうだとも思いますな。

[雑感&雑記] 投稿者 Naru : 2008年11月12日 21:04

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://naru.sytes.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1589

コメント

コメント投稿




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)