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2009年08月16日

「ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論」の感想

事実上今日が夏休み(お盆休み)の最終日です。休みも今日で終わりかと思うと
何やら寂しい気持ちになるかと思えばそうでもなく、大学は9月いっぱい休みだし
個人的にも今月末にある学会の各種イベントが終わると少し余裕が出来るので、
9月前半にも休むことはできるのです。まぁ実際に休むかどうかは別の話ですが。

そんな今日はさほど朝寝坊せずに起床し、午前中は昨日買った天皇論」を読んで
いました。いろいろと勉強になることが多く記述されていましたな。
著者の天皇観は俺とそれほど変わらないため特に引っかかることなくスムーズに
読破しました。良くも悪くも気になったところは以下の通り。

1.君が代の印象
この歌は俺も国歌としてはやや暗くて歌いづらいと思っていました。著者も当初は
そのように思っていたそうですが、とあるスポーツ観戦時に試合前の国歌斉唱にて
この歌の厳粛な雰囲気から一気に観衆のボルテージが上がったのを見て「こういう
歌の雰囲気もいい」と思ったそうです。
確かにサッカーの国際試合等でも国歌斉唱後に「ニッポン!ニッポン!」と大歓声
が上がるシーンがありますが、あんな感じでしょうか。確かにコントラストという点で
興味深い感想です。

2.国民主権と天皇の地位
著者は現行憲法の規定では天皇の地位が「主権の存する日本国民の総意に基く」
とされていることを問題としています。これだと国民の多くが望めば天皇を廃止する
ことも可能だからです。
俺はこれは別に構わないと思っています。天皇は確かに神聖にして侵すべからざる
もの(大日本帝国憲法より)かもしれませんが、国民がその存在を認めないならば
存在意義がありません。
また廃止する手続きが存在するにも関わらず、実際には廃止されていないということ
こそが、天皇の地位を国民が認めているということにもなると思います。もちろんこれ
は消極的賛成に過ぎませんが、国民の多くが天皇の地位と役割とを理解した上で、
日本国および日本国民統合の象徴としての天皇の存在を積極的に認めるということ
が理想だと思います。立憲君主制とはいえ原則として民主主義ですからね。

3.国歌強制の是非
著者は米長発言について容認する考えで、これに対して「強制でないことが望まし
い」とした今上天皇の発言には与しないそうです。教育にはある程度の強制が必要
で、国歌斉唱もこれに含まれるとのことでした。
俺は国歌や国旗については敬うポリシーで、国旗掲揚や国歌斉唱時(校旗や校歌
でも同様)起立脱帽するのは常識だと考えています。
しかしその存在意義を理解した上で納得しないのであれば、国歌を歌うことを拒否
する自由もあってしかるべきだと思います。
教育の現場では国旗国歌の存在意義やその意味をしっかりと理解させることこそが
重要であり、各生徒がそれらを理解した上で歌わないことを選択することは仕方の
ないことだと思います。まぁきちんと理解してくれれば拒否反応もないと思いますが。

ああ、卒業式等での教員は別ですよ。教員は式典を催行する側の人間ですから、
式次第に国歌斉唱があるならきちんと起立して歌うべきです。イヤなら式典自体に
欠席するとか、起立して歌うフリだけするとかしてもらいたい。
そういう意味では強制も仕方ないかな。

[雑感&雑記] 投稿者 Naru : 2009年08月16日 14:12

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