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2006年02月16日

卒論発表会が行われる

うちの学科の卒論発表会がありました。副査を担当する論文のうちの1本は対応に時間がかかり、また結論も変わりかねないと言うことで発表後にでも報告に来させることにし、今日の発表では当たり障りのない質問をしてやりました。
もう1本は俺への提出が遅かったこともあり、事前に指摘事項を渡すことはできませんでした。したがって今日の発表会でビシビシと指摘。といってもそんな大した内容ではなく、実験のやり方について説明を求めただけなんですがね。なんかしどろもどろになってました。どういうことだ。(笑)
うちの研究室の学生は、まぁ無難に発表してました。商品開発系の研究をしている学生が副査の先生から「こんなんじゃ商品開発の役には立たない。もっと分析結果を吟味し、考察すべきだ」てな趣旨の指摘を受け、俺は感銘を受けました。俺が今年ずっとゼミで「分析結果を出しっぱなしにするな」と言ってきたのは本質的にはそういうことなんです。学生はなかなか俺が満足するアウトプットを出してくれなくてやきもきさせられましたが、よくぞ言ってくれましたという感じ。

さて、今日発表した学生の中に1人「3年次はうちの研究室に所属し、4年次から余所の研究室で卒業研究を行った」という学生がいまして、うちのボスが副査でした。論文を見ると、結論まででなんとたったの9ページ。なんだこの薄さは。よくこんなんで卒業できるな。
分析も個人差を考慮せず、人をブロック因子とせずに繰り返しとして扱った結果処理による違いが出ない結果に。うちのボスに突っ込まれてうろたえたところに、「3年の時にゼミでやったでしょ」と俺が追い打ちをかけてやりました。
なんか生体から発生する一酸化窒素濃度を測定するという研究だったんですが、俺が「この濃度を測定できるとどういういいことがあるの?」と質問したら困ってました。何にも考えずに今まで研究しとったんかい。

[教員生活] 投稿者 Naru : 2006年02月16日 19:49

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