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2006年07月21日
ハウルの動く城を見る
テレビでハウルの動く城を見ました。
ジブリ作品の中ではあまり評判の良くない作品ですが、それもまぁわからなくはない
というところですね。
まずヒロインのソフィーの声が妙にババ臭い。元々そういうキャラなのか、劇中で
年寄りに変身させられるからなのか、声優が下手なのか。(笑)
ストーリーに明確な軸がない。たぶんソフィーがかけられた呪いを解くことがこの軸
にあたるんだろうけど、劇中のソフィーは(年寄りだからか巻き込まれキャラだから
か)あまり自分の呪いを解くことに執着しているように見えない。あまつさえ、自分に
呪いをかけた張本人(荒地の魔女)に対してまで情を示す始末。
ストーリー中に明確な敵味方の対立軸がないのも気になりました。敵キャラと思わ
れた荒地の魔女はあっさりと一線を退いてしまうし、後半にハウルとやりあったサリ
マン先生は悪役って感じじゃない。(手下は悪役ぽかったけど)
伏線の張り方と回収がいずれも中途半端な感もあります。かかしのカブ頭の扱い
とか、ソフィーの呪いの顛末とか曖昧過ぎ。
と、例によって批判しまくってますが総合的には面白かったですよ。
俺が作品を評価する上で重視している「世界観の作り込み」はよくできてました。
呪いや契約を含めた魔法の存在も興味深かったし。あの城の在り方も面白い。
もうちょっとでいいからストーリーをはっきりさせてれば名作と言ってもよかったと
思います。
[趣味・サブカル] 投稿者 Naru : 2006年07月21日 23:53
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