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2007年04月04日

学科の会議でまたまた揉める

どこの大学でも卒業するための条件や卒業研究に着手するための条件が、必修科目
や総単位数等で定められていると思います。うちの大学にもありますし前の大学にも
ありました。
今年の4年生の中に1人、1年生の必修科目を1科目落としているためこの卒業研究
着手条件を満たしていない学生がいまして、彼を救えないかという議題が今日の会議
で扱われました。

前にも書いたことがあると思いますが、俺はルール絶対主義者です。原則として、既に
定められたルールを曲げることは良しとしません。ただし、それだけでは単に考えが
硬直した頭の固い人。そこで学生らがルールからはみ出すことがないよう、定められ
ている条件を満たすことが出来るよう、全力で指導していくというのが俺の教育です。
最終結果として落ちこぼれた奴にはどうしようもありませんが、「今まさに落ちこぼれ
つつある奴」に対してはそうならぬようきっちり指導しています。

しかし今回議題となっている学生は「最終結果として条件を満たせなかった」わけです
から、今さら何を言っても時既に遅しと言うのが俺の考えです。
だいたい他のちゃんと条件をクリアした学生や、彼らが条件を満たすよう指導して来ら
れた担当の先生方に対しても失礼です。
さらに今現在は4年生は研究室配属の真っ最中であり、彼の卒研着手を認めることに
なると配属をすべてやり直しにする必要が出てきます。配属結果が決まってから彼を
ねじ込むことになると必ず不公平が出てきますから。
だいたい1ヶ月以上前に成績が出ていて、その段階で彼の着手条件未達成は判明
しているのに何で今さら話題にするのかも理解不能。

しかし「認めてやろう派」の先生方に言わせれば、「1科目くらいいいじゃん」「ルール
厳守にこだわるのも良くない」「単位数としては足りているので卒業研究を行う上で
支障があるほどではない」と言った感じになります。ルールを何と心得ていらっしゃる
のでしょうね。
そもそも1年生の科目をまだ取っていないと言うことは3回も落としたということです。
1年生の科目を3回も落とす奴(しかも特段の事情があるわけでもなく、同じ失敗を
繰り返している)が卒業研究を行う上で支障がないとは到底思えません。

俺は今年度入学した学年の担任を拝命しました。向こう3年間、彼らが研究室配属
されるまでは俺が面倒を見ることになるわけです。でも学科の偉い先生方がルールに
関してこれほどルーズな考え方をお持ちだとちょっと指導していく自信がありませんな。
「ちょっとくらい足りなくても何とかなるよ」などと言うわけにもいきませんし、そんなこと
言ったら学生のモチベーションも下がるでしょう。

なおこの問題は継続審議となりました。研究室配属は今週木曜締切ですが、とても
それまでに決着しそうにありません。どうなることやら。

[教員生活] 投稿者 Naru : 2007年04月04日 20:41

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