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2009年08月02日

ダム巡りドライブ

昨夜は「寝袋の中は暑く、外は寒い」という微妙な状況の中、外は土砂降りで雨の
音が凄まじく、あんまりよく眠れませんでした。
7時前に起床すると依然として土砂降りの状況は変わらず。昨夜BBQをしたタープ
周辺はほとんど水没していました。残った食材を入れておいたクーラーボックスも、
雨水か保冷剤代わりに入れておいた氷が溶けたのかは分かりませんが、内部は
水没。トホホです。
取り敢えず炭が湿気ることは避けられたので、これに火を起こしてお湯を沸かす鍋
をかけ、まらさいくんたちが起きて来るのを待って朝食としました。

朝食後は荷物を片付け、雨に濡れたタープを畳んで撤営。

最後に記念撮影

そして車でキャンプ場を出発しました。今日はダムを攻める1日となる予定です。
飛騨川沿いにR361まで降りて、まずは高根第1ダムを見物しました。
このダムはアーチ式ダムとしては国内第5位の堤高を誇る立派なダムです。しかし
残念ながらビューポイントに恵まれず、正面ではあるもののやや離れたところから
木々に阻まれての撮影となりました。

高根第1ダム

近所で日帰り入浴してからさらに飛騨川沿いを下り、高根第2ダムにアプローチ。
このダムは中空重力式コンクリートダムという珍しい構造ですが、普通の重力式
コンクリートダムと見た目は変わりません。
今度は側道を使って接近することが出来ましたが、接近すると今度は角度的に
つらくなるのがダム撮影の難しいところです。

高根第2ダム

さらに川沿いを下り、道の駅で昼食としました。うま辛王という調味料を名物として
ずいぶんプッシュしていたので、これを使った味噌ラーメンを注文。

うま辛王味噌ラーメン

そして権現トンネルで隣の水系に移って秋神ダムにアプローチ。ここでも側道を
利用して、やや遠いながらも正面からの撮影に成功。しかも放水中でした。

秋神ダムをバックに

R361を秋神川沿いにを下り、飛騨川と合流するところで飛騨川沿いの村道に
方向転換。この村道はR361の旧道で、地図上では権現トンネルの向こうで現道
と合流しています。ただし途中に通行止めがあるとか。
しかしこの先にもお目当てのダムがあるので行けるところまで行くことに。

というわけでこの村道寺附線に入ってしばらく行くと久々野ダムがあります。
小さなダムでしたが、道沿いだったためアプローチが容易でした。またメカニカルな
外観が何となくレア。まぁダム全体が小さいため放水口が占める部分が大きくて
そんな印象を与えるんでしょうな。

久々野ダム

さらに進んで寺附の集落を過ぎると朝日ダムです。このダムも道沿いではあるの
ですが、正面のいいアングルの場所からは木々に阻まれ、接近すると角度が厳し
くて撮影には苦慮しました。側道もあるのですが立ち入り禁止では是非なしです。

朝日ダム

このダムの横のトンネルに再度通行止めの案内があったので、引き返すことに。
かなり回り道になりますが、この道沿いの目標であったダムは制覇したのでまぁ
いいでしょう。
帰路に寺附の集落で現地の方に聞いてみると、ここは3年ほど前に通行止めに
なったそうです。カーナビでは通れることになっているのでやはり最近でしたな。
何でも途中の橋が危険だとか何とか。二輪車ならば通れないこともないとのこと
でした。
しかしこの一帯、限られた区域に5つもダムのある密集地帯ですよ。ダムマニア
冥利に尽きるってもんです。
もちろん我々の目的はここまでではありません。昨日スルーした安曇3ダムを
制覇せねばなりません。特に奈川渡ダムはアーチ式コンクリートダムとしては、
黒部ダムと3月に行った温井ダムに次ぐ国内第3位の立派なダム(しかも2位と
僅差)です。今回の行程ではここが最重要スポットなのです。

再びR361に出て来た道を戻り、野麦峠を再び越えて長野県側へ。野麦街道を
走って奈川渡ダムに到着しました。
この奈川渡ダム、ダムとしてのスペックも日本有数ですが、もう一つ特筆すべき
特徴を持っています。堤体の上を道路が走るダムは珍しくありませんが、その
道路が国道なのです。ダムマニアと国道マニアの双方の魂を刺激する、まさに
1粒で2度美味しいスポットなのでした。

奈川渡ダムとR158

おにぎり撮影にも気合いが入る

さすがに国内屈指の規模を誇る大ダムだけあってその迫力は素晴らしいものが
ありました。堤体のアーチの美しさ、上から覗き込んだ時の高さと怖さ、ダム下
に建造されている発電所も立派なものでした。写真には収まらないのが残念で
なりません。

発電所

右岸から国道とダム

ダムに隣接して梓川テプコ館という東京電力の施設があり、資料館や観光地と
しての役割を果たしていました。岐阜県側のダムもこれくらいオープンにやって
もらいたいものです。
テプコ館ではダム内のツアー観光もやっていたのですが、残念ながら今日はもう
終わりでした。あと1時間早く来ていれば!まらさいくんが「これだったら岐阜県
側のダムは見に行かなくてもよかったな」と身も蓋もないことをいうくらいでした。

ちなみにダムの上を国道が走るケースは確かに珍しいのですがそれほど稀少
というわけでもない
ようです。奈良県の池原ダムは日本屈指の超酷道R425が
通るアーチ式コンクリートダムですし、今度行ってみたいなぁ。
他には神奈川県の城山ダム、岐阜県の横山ダムが行動範囲内かな。

奈川渡ダムを堪能した我々は、続いて下流にある水殿ダムへアプローチ。近く
にある道の駅「風穴の里」からだとちと遠いので、そこから側道へ入ると接近に
成功しました。
ここも立派なアーチ式コンクリートダムで、100m近い堤高を誇っているのですが、
如何せん奈川渡ダムを見た後なのでインパクトはイマイチ。回る順番を間違えた
なぁ。昨日下流から順番に見て行ければ良かったのですが。

水殿ダム

最後に稲核ダムを見学。ここは国道のすぐ横で、ただ通るだけでも十分堪能でき
ます。今回は交通量が多く、また2台駐まれる駐車場等もなかったためダム正面
の橋から(S子さんが)撮影しました。

稲核ダム

欄干と重なってしまって残念!

これにて今回のダム巡りはすべて終了です。岐阜県側で飛騨川流域の5ダムと、
長野県側で梓川沿いの3ダムを見学。合わせて8つのダムを1日で回ってしまい
ました。いやーこれは自己新ですな。
しかも量もさることながら、質的にもアーチ式で堤高国内ベスト5に入るダムを2つ
も見ています。実にいいダム巡りでした。ダム好きとして俺より先輩であるまらさい
くんも大満足でした。奈川渡ダムで見学ツアーに行けなかったのが痛恨でしたが。
ここはいつかリベンジだな。

松本市内で給油してまらさいくんたちと別れ、長野道と中央道で名古屋への帰途に
就きました。道中ものすごい雨が降ってきて、タイヤが浮くような感覚も数度あった
ので、さすがの俺も怖くて減速。雨宿りがてら駒ヶ岳SAで夕食としました。

ソースカツ丼

恵那山トンネルを抜けたあたりでようやく雨も小降りに。安心して運転できるように
なりました。
帰宅したのは21時頃。特に混雑もなく、大雨以外は順調なドライブでした。
まらさいくんも22時頃には無事に帰宅できたようで何よりでした。

最後に、久々に今日のおにぎり・ヘキサコレクションを。

おにぎり・ヘキサコレクション

[ドライブ戦記] 投稿者 Naru : 2009年08月02日 22:14

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