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2011年04月03日

飯田線鉄道旅行 飯田線後半編

小和田駅で乗車するとすぐに車掌さんが検札に来ました。青空フリーパスを
示すと、「どちらまでおいでですか?」と訊かれました。岡谷、塩尻を経由して
名古屋まで帰りますし、そのための切符もすべて持っているのですが、何となく
憚られて「岡谷まで行きます」と回答。
すると「岡谷からはどちら方面へ?」と訊かれたので、「塩尻です」と答えると
「天竜峡でお乗り継ぎ下さい」と言って引き下がっていきました。
ずいぶん細かく訊く車掌さんだなぁと思っていたのですが、後で他の乗客との
やりとりを聞いて思うに、甲府方面だと計画停電の影響でダイヤが乱れてる
列車があるようでした。そちらへ行くと答えていたら注意喚起と情報提供して
くれたのでしょう。やるなJR東海。

途中中井侍駅では見覚えのある人が乗り込んできました。もしかして、さっき
小和田駅で降りてから外界を経て中井侍駅まで移動してきたのでしょうか。
だとしたら凄い。いやそりゃ物理的には可能でしょうが、3時間ちょっとで歩ける
もんなのかなぁ。天竜川沿いに歩いたのか、1度車の通れる林道まで上がった
のか。距離や高低差ロスを考えると川沿いの方が現実的かなぁ。

平岡駅では特急伊那路の通過待ち合わせがあったので、撮影してみました。

伊那路

豊川駅から乗った便には鉄ちゃんがたくさん乗っていて、こういうチャンスには
必ず撮影に動いていたので、俺も少し目敏くなっています。(笑)

ホームには先ほどの駅長さんが出てきていました。電車が来る度に出てきてる
のでしょうか。改札業務は車掌さんがやっているようでしたが。
会釈するとにっこり笑って会釈を返してくれました。こういう風に地元の人達と
交流できると嬉しいですね。
しかし何しろこの駅を通るのは3度目ですからな。俺もその筋の人に見られて
いるのかも知れません。

まぁ俺は鉄道や鉄道旅行が好きだと言ってもいわゆる「テツ」と呼ばれる人達に
比べたら知識ものめり込み度もまだまだです。その代わり、鉄道以外にもダム
や道路や駅の周りの歴史的、あるいはおもしろスポットなど、そして特殊な地形
といったところまで広く興味を持っています。今回もただ飯田線周辺だけでなく、
地元の人も驚く行程でダムや桜を見に行ったりしていますし、そういうところで
差別化を図っていきたいですね。

いや別にテツと見られるのがイヤだとかそういうわけではなく。(笑)

電車はその後為栗、温田と難読の駅を経て門島へ。ここで車内から泰阜ダム
の撮影を試みたのですが、残念ながら見えませんでした。が、泰阜発電所は
何とか撮影できました。

泰阜発電所

他の鉄ちゃんらしき人達はこういうところには全然反応してませんでした。
としつこく差別化。(笑)

やがて列車は17時16分に終点天竜峡駅に到着。ここで18分発の岡谷行きに
乗り換えます。

五本目の飯田線

左は乗ってきた電車ではなく、上りの天竜峡駅止まり電車のようです。
乗り換えた電車の車両は名古屋近郊の中央本線でも使われている、転換式
クロスシートを備えたちょっといい車両でした。313系と言うのかな。

天竜峡駅を過ぎると飯田線は伊那平に入り、車窓の風景も一気に開けました。

川路駅付近から天竜川方面

後ろから日が差しているのが写り込んでしまい、イマイチ。

伊那平は天竜川で削られた河岸段丘の他、地溝であったり田切があったりと
特異地形マニアである俺垂涎のスポットです。が、ここで1つミスが発覚。
地図を持ってくりゃ良かったー。ちょっと失敗した。鉄道旅行だからと油断して
いたな。
一応iPod touchには地図アプリを用意してあり、これが通信不要な優れもの
で今回重宝したのですが、やっぱりもっと大きく広げて見た方がいいですから。
普段はPCでマピオンとか見るし、車には2、3冊常備してあるしカーナビもある
ので、地図ってのは盲点でしたな。今後の反省材料としましょう。

電車は下山村駅からΩカーブに入り、飯田線沿線で(豊橋を除いて)最も都会と
される飯田駅を過ぎます。この辺りは日常生活の足として使う人も多いようで、
部活帰りの学生風の子たちが多く見られました。
また飯田駅では鉄ちゃんぽい人が降りていきました。ここへ帰ってきたのか、
それとも宿泊の予定があるのか。
しかしこのΩカーブも凄いな。ただ乗ってると見過ごしてしまいますが、よく見る
と高低差が尋常でない。
やがて伊那上郷駅でΩカーブを抜け、去年10月に来た元善光寺駅を過ぎます。
しばらくR153と併走し、やがて大鹿村への最寄り駅である伊那大島駅へ。

駅名票

駅舎と駅前

大鹿村を心の故郷とする俺にとっては、なじみの深いエリアです。特に飯田線と
交差する県道方向がですが。
中学生の時にはここから飯田線に乗って、豊橋経由で茅ヶ崎まで帰ったことが
あります。これが人生初の飯田線乗車体験でした。2度目が今日なんですが。
そして、これより先は未乗区間ということになります。乗り潰すぞー!

とテンションを上げていきたいところですが、暗くなってきたため景色はあまりよく
見えず。がっかり。

iPod touchとWiFiルータを駆使して、塩尻駅で購入予定の駅弁を調査しました。
駅弁があることだけは調べてあるのですが、詳細は不明なのです。
ところがよくよく調べてみたら、駅の売店は19時くらいにはみな閉まってしまうと
いう情報が。まずい、俺らが到着するのは20時09分の予定です。
駅前で食料を調達できそうなところは……ちょっとわかりませんな。一応コンビニ
はあるようですが、普通に歩いて10分弱かかりそうな場所です。塩尻発は20時
41分ですから、これはちょっと微妙。にわかに風雲急を告げてきました。(笑)

そんなこんなの不安を抱えつつ電車は走り、やがてあ~るの聖地とされる田切
駅へ。ここはいずれ車ででも再訪することにしましょう。
そして駒ヶ根や伊那市を過ぎて、やがて辰野駅へ。路線としての飯田線はここ
辰野駅が終点です。これにて飯田線完乗!
辰野駅と言えば、以前はいびじー氏のサイクリングのゴールを見届けに来たこと
があります。もう8年半も前なんですな。まぁあの時は氏は自転車で俺は自動車
でしたが。

辰野駅からは中央本線に乗り入れ、川岸駅を経て終点岡谷駅へ定刻通り到着
しました。
岡谷からは19時59分発松本行きの中央本線に乗り、みどり湖を経て塩尻へと
向かいます。

[ささやかな鉄路] 投稿者 Naru : 2011年04月03日 20:05

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