ドラゴンズの2016シーズンを総括する

球団史上初となる4年連続Bクラス、19年ぶりの最下位に低迷した我がドラゴンズ。なんかもうどこもかしこもダメダメで、あまり総括する気にもならんのですが。

去年は、2016年シーズンへの課題としてこんなことを挙げました。検証してみましょう。

> ・主砲の獲得(ビシエド?)
> ・大野、若松、バルデスに続く先発投手陣の整備
> ・セットアッパーとクローザーの固定化(又吉と福谷が復活するか、岩瀬が復活するか、新外国人か)
> ・ショートのレギュラー固定(エルナンデスか遠藤か亀谷か......直倫か!?)
> ・レフトのレギュラー固定(藤井?)

主砲の獲得はまぁ成功したと言っていいでしょう。今期前半のビシエドの活躍には目を見張るばかりでした。故障が残念ですが、通年活躍してくれればもっと数字も残してくれると思います。
また来季は既にゲレーロ選手の獲得が決まっています。併せて活躍を期待したい。

先発投手陣の整備は、「続く」どころか大野・若松・バルデスの三本柱が崩壊する事態に。一応小熊とか吉見とかも活躍してくれましたが、小熊は途中で故障、吉見は故障明けのため無理のできない状態でした。あとはジョーダンとかも頑張ってくれましたが。
ルーキーの小笠原の活躍は数少ない明るい話題でしたね。勝ちには恵まれませんでしたが、終盤は立派に先発ローテの一画を担ってくれていました。来季に期待です。

セットアッパーとクローザーは、今季も福谷がダメダメで、セットアッパーで安定していた田島をクローザーに回さざるを得ない状況に。この田島は今季唯一と言っていいシーズン通して活躍してくれたピッチャーでした。終盤ちょっと打ち込まれましたが、開幕からの連続無失点記録は立派でした。

ショートのレギュラーは、一応直倫で固定されたとみていいのかな。131試合に出場し、キャリアハイと言ってもいい成績を残していますから。

レフトのレギュラーは固定できませんでしたね。ナニータとか藤井とか工藤とか福田とか松井佑介が起用されていましたが、固定されるには至りませんでした。

というわけで、やはり投手陣に問題が大きかったように思います。田島以外ほぼ全滅と言っても過言ではない。規定投球回数に達した先発投手が1人もいないし、チームで一番イニング投げてるのが病み上がりローテの吉見だったというのが深刻ですよ。要するに誰もシーズン通してローテを守っていないと言うことですからな。

とにかく柱をしっかり立てないことには始まりません。今季それなりに結果を出している吉見、大野、バルデス、若松、小熊、小笠原を中心に、先発転向もささやかれる又吉や福谷がどう絡んでくれるかでしょうか。
リリーフ陣は、田島と新外国人にセットアッパーとクローザーを任せるのでしょうか。あとはそこから逆算ですかな。侍ジャパンにも選ばれた岡田を中心に、コマをそろえて行きたいモノです。祖父江はもうちょっとチキンハートを何とかしてくれ。(笑)

谷繁の引退以来正捕手の育成が急務でしたが、どうやら杉山がその座を掴みつつあるようです。桂も頑張っていましたが、故障が残念でした。あとは木下、松井雅辺りが絡んでくるのでしょうか。

野手陣は、大島と平田の残留がありがたいですね。これで来季のセンターとライトは当確。ファーストビシエドも当確。サードとレフトは高橋周平、福田、ゲレーロで競う感じでしょうか。個人的には周平はサードで使い続けたい。今季も覚醒しかけましたし、彼の故障脱落がチームのターニングポイントにもなってしまった感があります。
本来固定したいセカンドとショートはやや未知数。セカンドは荒木と亀澤、ショートは直倫と遠藤が候補かな?実績では荒木と直倫が一歩リードですから、亀澤と遠藤は打撃でレギュラーを掴んで欲しいものです。

では最後にマイMVPと逆MVPを。
投手のマイMVPは、文句なしで田島。ルーキーイヤーの2012年以来4年ぶり2回目の受賞です。野手は......該当者なしで。
投手の逆MVPは大野と若松のダブル受賞、野手は......ここは厳しく平田としておきましょうか。故障多かったし、数字もパッとしない。もちろん彼の真価はそれだけではありませんが、やっぱり数字も残してもらいたいですからね。仮にも4番候補なのですから。