鉄道事情で九州の中心都市を考える

今日は今月予定されている九州旅行で使う鉄道の切符を購入しました。発売日は先週だったので、往復乗車券と在来線の特急券については大学生協に予約をしておいたのです。本日無事に受け取りました。
新幹線の特急券については、既にエクスプレス予約で予約が完了しています。

そんな今日はTwitterでフォロワーさんと地域ネタで盛り上がりました。道州制の導入を前提として、州都となり得るような各地方の中心都市はどこだろうという話です。
中国地方は広島が有力も岡山が追い上げか。四国は主要都市が四方に散っていて難しいですが、高松か松山、もしくは立地を買って四国中央(名前はろくでもありませんが)かなぁという話をしました。

で、鉄道のチケットを買った流れで九州は何処だろうという話になりました。政治的・経済的に見て福岡市が有力だとのことですが、地図で見ると中心付近に位置する熊本市もあり得そうな気がします。政令指定都市にもなりましたしね。
そこで、7県の県庁所在地の主要駅に、交通の要衝たる鳥栖の新鳥栖駅を加えた8駅について、相互に鉄道での所要時間を計算。これを元に、何処を州都とすれば総合的に見て最もアクセスが良くなるか、というのを考えてみました。

分析の結果、所要時間の平均値で言えば博多(福岡市)が最小で、僅差で熊本と新鳥栖が続くという結果になりました。
しかし「各都市から最も遠いところ」を出来るだけ小さくしようと考えると、博多の所要時間最大は222分、新鳥栖も222分、熊本は185分でした。(いずれも宮崎との所要時間)これを考えると、やはり九州の中央付近に位置する熊本がいいバランスなのかも知れません。

この分析で感じたことは、宮崎の「陸の孤島」ぶり。隣接県である大分と鹿児島中央以外のすべての駅で、宮崎までが最大所要時間となりました。(大分と鹿児島中央からは長崎が最大)

また計算された所要時間は、ほとんど新幹線経由のもの。事実上、日豊本線の「大分~小倉」、九州新幹線の「小倉~博多~新鳥栖~熊本~鹿児島中央」、鹿児島本線・日豊本線の「鹿児島中央~宮崎」という幹線に、長崎本線の「新鳥栖~佐賀~長崎」が支線として生えるという形のネットワークで、ほとんどのルートが計算されていました。これに該当しないのは唯一宮崎大分間(日豊本線)だけでした。
すなわち宮崎から大分以外の駅へ行く際は、1度鹿児島中央駅へ出てから九州新幹線というルートなのです。熊本、新鳥栖、博多はそのまま新幹線で行けますし、佐賀と長崎は新鳥栖から長崎本線です。大分経由で小倉へ出るルートはありませんでした。小倉駅は今回分析の対象としていませんが、宮崎~小倉間も大分経由の日豊本線ではなく新幹線経由が最短となります。

今回の分析は鉄道の所要時間しか考慮していないのでこれをもって九州の中心都市を決定というわけには行きませんが、分析の事例としては面白かったと思います。
高速バスや飛行機など他の交通機関も考慮し、対象の駅をもうちょっと増やしたら学会発表くらい出来るかも知れませんな。