実験の指導を行う

今日も1年生の実験指導がありました。今日は改めて何か作業をするわけではなく、先週測定したデータの処理でした。

10回ずつ測定したデータから繰り返し誤差による標準偏差を計算し、計測機器の機器誤差を考慮して、有効数字に配慮しつつ測定値に含まれる誤差を見積もるというものでした。これは俺の専門に近いので指導しやすいです。

せっかく関数電卓を持っているのになぜかスマホで計算する学生や、計算結果を分数や円周率πを使って表している学生がいて、思わず笑ってしまいました。そりゃ数学的にはその方が正確だけどさぁ。

あとは明らかに過大な誤差を計算してくるやつとか。標準偏差で求めてるんだから元のデータの変動に対して明らかに不自然でしょう。

ただ実験指導書の方にも若干の疑問はあります。測定値±標準偏差の範囲で誤差を見積もっているのですが、誤差が正規分布するならば、正しく測定を行っても68%の確率でしかこの範囲には入りません。統計的には標準偏差の2倍を用いて、この確率を95%程度にすることが多いんですがねぇ。

夜には台風の影響で風雨が強まってきたため、早めに帰ることにしました。電車止まったら大変だし。