中学校長の出産義務化発言

大阪市立中学校の校長先生が全校集会で「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」と述べたことが問題視されています。表現や話の持って行き方には問題がありますが、主旨としては間違ったことは言っていないと思います。

女性というか、1組の夫婦が2人以上子どもを産まないと少子化が進み、人口減や高齢化に歯止めがかからないというのは周知の事実です。これはOK。

ただ「キャリアを積むこと以上に価値がある」と言ってしまうのはこれはやはりまずいでしょう。少子化は日本全体の問題ですが、キャリアは個々人の問題です。比較できることではありませんし、全体の問題を優先してしまっては批判も集まるでしょうね。

子どもを作りやすい仕組み作りは急務ですし、先に子どもを産んでから後からキャリアを形成するようなことが可能になればそれはそれでいいことですが、仕組みができてないのにそれを薦めるというのはやはり無理があります。

子どもができない人、結婚しない人に対する配慮もあるようですが、それが「親に恵まれない子供を里親になって育てる」というのは的外れというか、全体の問題を優先し過ぎているのでは。

まぁどのような選択をして、どのように生きるにしても、「中学生の間にしっかり勉強しておくこと」「今しっかり勉強しなさい」という結論に間違いはないでしょう。ここがこの話の結論ですから、あまり枝葉の部分に囚われたり、外野がやいやい言ったりするのはちとどうかな。

ただこの校長先生、旭日旗を休日に校門に掲げたり、校長室に飾ったりしてたそうですから、やはりちょっと偏ったお方なのかも知れません。普段他にどんなお話をしていたのでしょうね......。