美濃横断ドライブ

今日は先月下旬に東京出張した時の振替休日としてあります。そこで、かねて
計画していたドライブにS子さんと出かけることにしました。8時過ぎに起床
して準備を整え、9時半過ぎに出発しました。

R19を北東へ向かい春日井ICから東名高速下り方面へ。そのまま名神高速に
入り、AH1の標識を横目に見つつ西へ向かいます。
そして一宮JCTから東海北陸道へ入り、今度は一路北へ。川島PAで休憩して、
さらに北を目指します。
そして美並ICで降りてすぐのところが今日最初の目的地、日本まん真ん中
センターです。

日本まん真ん中センター

日本の真ん中とは大きく出ていますが、ちゃんと理由は存在しています。
この施設がある現在の郡上市は、1995年の国勢調査時(当時は美並村)に
日本の人口重心が存在していたのです。
別に何となく真ん中っぽいのでそれをアピールして町おこししている訳では
ありません。(笑)が、なんとなくそんな雰囲気のあるバブリーな施設。
建物全体は日時計を模っており、「世界最大『級』の日時計」と銘打って
いました。「世界最大」と言いきらない辺りが微妙に弱気。(笑)
また図書館にもなっており、今日は月曜閉館でしたが、中には入れました。
日時計に関する展示がいろいろありましたが、人口重心に関する説明は特に
見当たりませんでした。せっかくちゃんとした定義に基づいているんだから
しっかり説明すればいいのにな。

もちろん俺は日時計やら何やらには特に興味はなく、「人口重心」という
特異点であることに注目して見に来たわけですが。
しかし「センター」も中心を意味する言葉です。「まん真ん中センター」って
どれだけ真ん中を推してる施設名なんでしょうか。(笑)

ちなみに人口重心はその後、2000年、2005年の国勢調査では関市内となって
います。2010年の国勢調査でどうなったか、気になるところです。そろそろ発表
される頃だと思うんだけどな。

真ん中センターを堪能してから再び出発。R156をしばし南下して、次なる
目的地は長良川鉄道越美南線の「みなみ子宝温泉駅」です。

みなみ子宝温泉駅

鉄道駅に用があるわけではなく、この駅に併設の温泉施設「子宝の湯」で
ひとっ風呂浴びに来たのです。

子宝の湯

「日本まん真ん中温泉」とは真ん中推しも一貫してますな。
温泉施設と言えば普通は靴を脱いで下駄箱に入れて、入浴券を買って窓口
に出して風呂に入り、風呂上がりには座敷で冷たいものを飲んだり軽食が
出来たりというところが多いです。ここもそんな風になっているのですが、
1つ特殊なのは一歩外に出ると駅のホームになっていることです。
今日も入浴券を買っていたら列車の接近を知らせる警報が鳴ったので、つい
反射的にホームへ飛び出してしまいました。

越美南線 美濃太田行き

どちらかというと、「温泉施設に併設された駅」って感じですな。
なお鉄道を利用して来た場合は入湯料が非常にお得になるそうです。

温泉の方はお湯が暑過ぎずそこそこで気持ち良いものでした。例によって
露天風呂でのんびりしてしまいました。
難を言えば、今日はまだ出発したばかりで大して疲れていないことです。
これから昼食だしな。
もうちょっとあちこち回って疲れてから温泉だったら良かったのですが、
行程の都合なので仕方ありません。

風呂上がりは冷たいCCレモンなど買って、ホームに出て飲んでいました。
すると今度は反対方面への列車が来たのでまた撮影。

越美南線 北濃行き

地元の鉄道好きっぽい男の子もカメラを構えておりました。立派な撮り鉄
になるんだよ。(違)

入浴後はR156沿いの中華料理屋さんで昼食としました。この時点で時刻は
13時半くらい。ちょっと押してる感じです。

R156を南下し、次なる目的地は刃物で有名な関です。R248バイパスと東海
北陸道が交差する当たりにある「関刃物センター」へ行きました。
ここは関で作られているいろいろな刃物の直売を行っています。包丁など
キッチンツールに始まり、爪切り、はさみなどの小さなものから鋤鍬や
模造刀などもありました。なぜかビクトリノックスのアーミーナイフまで
あるのはご愛敬。
ここに来たのはテレビで関の刃物を目にしたのが切っ掛けです。もちろん
刃物の名産地というのは知っていましたから、アウトドアツール好きの
俺としてもいつかナイフを見に来たいとは思っていました。が、ちょっと
本格的すぎてお値段もしますしうかつに持ち歩くと捕まりそうなものが
多かったので購入は控えておきました。
S子さんはいい包丁があったら買いたいと言っていましたが、包丁では
なく、包丁用のシャープナーを買っていました。

実は当初は「関刃物会館」に行こうと思っていたのですが、ナビで目的地
設定を間違えてここに来てしまいました。一応本来の目的地である刃物
会館にも行っておこうと移動したところ、ほぼ同様の施設でした。しかし
規模は「刃物センター」の方がかなり大きかったので、あまり行った意味
はなかったかも知れません。
一応フォローしておくと、車では刃物センター、公共交通機関ではその名
も「刃物会館前」という駅が近い刃物会館が便利だと思います。
また刃物会館は町中にあり、近所にはフェザーミュージアムという施設が
あったりするので、観光にはこちらも良いかと。

さて、関刃物会館はR418沿いにあります。R418と言えば......そう、八百津
町付近で木曽川沿いに長大な廃道区間を備え、全国最凶酷道との呼び声も
高い路線です。
今回は廃道を踏破する程の根性も装備もありませんが、まぁ廃道の雰囲気
くらいは味わっておこうと思い、次なる目的地としては八百津町(という
よりそこに至るまでのR418)を設定しています。木曽川の丸山ダムもある
しね。

というわけで、関市からR418を東へと進みます。トレース困難なしょぼい
道かと思えばかろうじて中央線の引かれた道になったりと酷道としては
やや微妙な感じですが、いくらR418だって全線超酷道ってわけではあり
ませんからな。

途中、道の駅「日本昭和村」に立ち寄ったり、一流国道たるR41に浮気
したりしつつ、新山川橋北詰交差点から再びR418へ。八百津町役場を過ぎ
ると「人道の丘」という観光地への案内が目に入り始めます。これは日本
のシンドラーと言われた杉原千畝を記念した施設ですが、今回はパス。
人道の丘の下を抜けるトンネルをくぐり、脇道(と見せかけて実はR418
本道)へと入り、丸山ダムへとアクセス。
ここには意外にもちゃんとした展望台があり、見事なダムビューを堪能
することができました。

丸山ダム

正直高さがあってちょっと怖かったですが、今回デジカメを忘れてきたのが
恨めしくなる(撮影はすべてiPod touch)ほどの眺望でした。
ここには、丸山ダムをさらに嵩上げした新丸山ダムの建設が計画されている
そうです。これが完成すると木曽川沿いはさらに水没するため、R418は廃道
となったという経緯のようです。
ということは廃道を味わうなら今のうちというわけですな。

というわけで、行けるところまで行ってみようとR418を廃道区間に向けて
さらに東進。しかしちょっと行っただけで「え、もう廃道だっけ?」と
言いたくなるような状態。さらに対向車も現れ(ということはこの先に
通り抜けられるところがあるはずなんですが)、離合で頼りない路肩に
愛車ラフェスタを寄せざるを得ませんでした。ぶっちゃけ路肩に寄せた
瞬間タイヤを落として抜け出せなくなるリスクが怖いため、早々とR418
探検は切り上げることにしました。
酷道フリークにあるまじきビビリっぷりですが、時には退く勇気も備えて
おかねば。タイヤを落としてからじゃ遅いですからな。(笑)
ちなみに、この道は実際にもっと先でr353に抜けられるはずです。ちゃんと
googleストリートで確認しておいたのですが、現状はそれ以上に酷いと
いうことでしょうか。
通行止め標識や酷道区間のおにぎりなども撮影できていないので、今度
またちゃんと(心の)準備をしてから再トライしてみたいものです。

この後はr358からR21へと出て土岐へと南下。R19を西に進み、今日最後
の目的地である土岐プレミアムアウトレットへと移動しました。
平日で人が少なく、買い物しやすくて良かったです。ただ人が少ない分
店員のプレッシャーは集中するので、対抗するために気を強く持つ必要が
ありましたが。(笑)

いつものようにNEW YORKERやBrooks Brothersで夏物を購入し、多治見
で夕食を食べてからr15で名古屋へと帰還。21時半過ぎに到着しました。
ちょうど12時間程度の行程でした。
2年前、似たような企画で東三河を攻めましたが、あの時もこれくらいの
時期でしたな。あの時も当初は出張の振替休日を予定していました。
しかも最後は土岐プレミアムアウトレットへ行って、やはり12時間程度の
行程でした。何という偶然。いや必然か。