STAP細胞騒動と学位の返上

STAP細胞に関する論文についての疑惑が喧しいですが、筆頭著者である小保方さんの博士論文にも追求が及んでいます。博士論文の20ページほどが海外のWebサイトのコピペだというものです。

コピペはもちろん問題ですが、100ページのうちの20ページ程度ですし、研究の本題に関する部分ではなく序章や従来研究、研究に関する基礎知識を説明する部分のようです。

博士論文については、博士課程在籍中に何本か学会で研究発表したり論文出したりしてるはずで、研究の妥当性や有意性についてはそこで確認されているはずです。そこに問題がないのなら、遡って学位取り消しは厳しいかと思います。これに関しては書き直して再提出くらいで済ませてほしいです。

試験にせよレポートにせよ、不正が見つかったからって過去の単位や卒業まで取り消すのは現実的じゃないです。就職内定してる学生が過去の単位取り消されて留年決まっちゃうとか。
その時にリアルタイムで指摘できなかったのは審査体制や大学側にも問題があるわけですから、著者にのみ大きな責任を負わせ、かつそのキャリアパスにまで悪影響が出るような処分は厳し過ぎるかと。

ただ博士の学位審査って、先述の通り学会への論文や研究発表である程度研究の有効性が確認されているので、博士論文本体についてはあまり気にされないという風潮が感じられないでもありません。
ぶっちゃけ俺の論文だって、悪意を持ってあら探しされたら完全に反論できる自信はありませんよ。俺の場合は特に博士論文での研究テーマと今のテーマが異なっていて、当時のテーマはあまり詳しく覚えていませんし。(苦笑)

ただ今回のSTAP細胞に関する話はまた別(というか本来はこちらが本題であるべき)で、問題があるなら一度取り下げて、きちんと問題をクリアしてからまた出してほしいですな。ハードル急上昇だとは思うけどしょうがないです。