西岡のプレーについて

昨日の日本シリーズ第5戦は、1点を追うタイガースが9回表に1アウト満塁のチャンスを作り(サファテの乱調が大きかったですが)、西岡のファーストゴロが3・2・3のダブルプレーかと思いきやキャッチャーからファーストへの送球が西岡に当たり、その間に2塁ランナーがホームインして同点......かと思いきや、西岡に当たったプレーが守備妨害となってゲームセットというビックリの展開でした。

スリーフットレーン内を走る必要があるのは、野球をやっていれば小学生でも知っているルール。当初は「西岡ルール知らねーのかよバカだな」とか思っていましたが、よく考えてみると西岡の高度な頭脳プレーだったのかも知れません。

打った瞬間「これはゲッツーだ」と判断すれば、守備妨害も覚悟でライン内を走るというのは合理的な判断かも知れません。もし守備妨害を取られても普通に走った場合と同じゲッツーという結果。もし悪送球を誘えれば儲けもの、くらいに考えたかも知れません。ライン内を走るデメリットが存在しないわけですから。

つまり西岡は瞬間的に(あるいは普段からそのように心がけているかも)上記の判断を行い、キャッチャー細川は臆せず正確にファーストへ投げ(その結果西岡に当たった)、審判団は西岡の走路をしっかり見極めて正しくジャッジした、とすれば三者三様にプロとして素晴らしいプレーを見せてくれたことになります。

そもそも普通に走っていてもゲッツーでしたので、守備妨害したことは西岡が(タイガースファンから)責められる理由にはなりません。
ヒッティングに出たことについても間違ってはいないと思います。サファテが荒れ球だったとは言えフォアボールになる保証はありませんし、勝負するならフルカウントに追い込まれる前の方が有利ですし、抜けていれば最低でも1点、あわよくば2点、ライン際を破れば走者一掃で3点までありましたし、ファーストゴロになったのは結果論ですからね。

強いて言えば和田監督が抗議に出てホークスの優勝シーンに水を差したことですが、あそこは出て行かざるを得ないでしょう。
(俺は監督が抗議に行くことについても否定的に考えていますが)