安保法案は参院本会議へ

特別委員会を通過した安保法案は参院本会議に上程されましたが、野党は衆参両院に不信任案や問責決議案を続々と提出して抵抗。その度に長々と弁論を行ったり、山本太郎が1人牛歩を行ったりしていましたが続々と否決され、明日未明には安保法案が可決される見通しです。

個人的には、集団的自衛権を(限定的に)認めることには賛成します。ただし、憲法に違反する法案には賛成できません。憲法に違反するかどうかは俺には判断できませんが、あれだけ憲法学者たちが警鐘を鳴らしている以上はやはり危ないのではないか、という感触ではあります。

菅官房長官が言っていたように、憲法について最終的に判断を下すのは最高裁です。この法案が通過したら、反対派は違憲審査の訴えを起こすのがいいかと思います。デモをいくら行っても法的手続きとしては何の効力も持ちませんが、最高裁で違憲判決が出ればこれは法的効力がありますから。
一方、違憲でない(合憲である)という判決であれば、憲法に違反していないわけですから、憲法違反であるという危惧はなくなります。いずれにしても問題は解決するわけです。

あるいは来年の参議院選挙に合わせて衆院を解散し、衆参同日選挙にするのもいいと思います。自民党を中心とする法案賛成派が過半数を取れば民意は法案支持と言うことですし、反対派が過半数を取るようなら民意は法案不支持ですから、新内閣は新しい国会でこの法律を廃止すればいいわけです。

現在デモを行っている方々も、ぜひ支持政党を応援するなり自ら立候補するなりして欲しいですね。もし民意が法案不支持でも、その受け皿となるだけの立候補者がいなければ仕方ありませんから。

とにかく、表現や言論の自由は大いに結構ですが、デモは表現するだけで手続きとしては何ら実効性がありませんし、ましてや実力行使は論外です。反対するなら是非とも実効性のある手段を取ってほしいですね。