今年もセンター試験の監督員を務めました。
センター試験監督員は初体験である新任の教授の先生が室主任、同僚の
K先生が副主任で、俺と後もう1人の先生と4人での担当でした。
最初の社会科は、俺らの部屋では1科目受験の受験生ばかりが集められて
いること、去年の惨状にかなり対策が打たれていることから、特に支障なく
予定通りに配布物を配布完了しました。
が、ここで予想外のトラブルが。1科目受験の試験なので、「2科目受験の
2科目目の時間」を使って試験が行われます。この場合、開始のチャイムは
鳴らず、終了のチャイムだけ鳴ることになっています。
したがって監督員の時計を用いて開始の指示を出す必要がありますが、主任
の先生が定刻より1分遅いタイミングで指示を出してしまいました。
この時、俺ら他の監督員は別の作業に従事しており、時間管理をしてません
でした。本来は副主任が主任と一緒に時間管理をすることになっていたの
ですが。
指示が出てすぐに1分遅かったことに気づいた俺はその旨をご注進。監督
初体験の主任は「終了も1分遅らせればいい」と軽く考えていましたが、
チャイムが鳴ってしまうので事前にアナウンスしておかないと受験生が
動揺してしまいます。
また試験本部には定刻通り試験を行うと報告してしまったので、これを
訂正する報告を改めて入れなければなりませんでした。
タイミングを遅らせてしまった原因は、主任が時計を見間違えたことです。
アナログ時計だったので、微妙な1分を読み違えてしまったようでした。
自分の時計だろ、しっかり使いこなせや。と俺の心の声。(笑)
ちなみにチャイムが鳴った後しばらく時間を取ってから終了の指示を出し
ましたが、こちらは俺の感覚だと本来取るべき時間より30秒ほど早かった
ような気がします。おいおい大丈夫か主任の先生。後で社会問題化したら
イヤだぞ。
しかしそんなトラブルは序の口に過ぎなかったのでした。クライマックスの
英語リスニング試験で、ついに俺らの担当する部屋で再開テスト対象者が
現れてしまったのでした。
リスニングでは試験中に何かあった場合は黙って手を挙げてもらうことに
なっており、その後筆談等で対応します。機器トラブルなどもこの手順で
対応しますが、「試験はじめ」の合図と同時に1人の受験生の手が挙がった
のでした。ガガーン。
試験を開始する捜査をリスニングのプレーヤーが受け付けず、試験を開始
できなかったのでした。
始まったところですから、普通に考えれば機械を交換すればすぐに対応
できるように思えるでしょうが、リスニングのプレーヤーは試験の前に
動作確認の手順を踏む必要があり、これに2分ほどかかるため、正規の
時間内でそこまで対応することは不可能なのです。
で、どのような対応になるのかというと、この正規の試験中は黙ってその
まま特に何もせず座っててもらい、正規の試験が終わってから改めて彼
1人を対象として試験(再開テスト)を行いました。
この再開テストは試験本部の指示によって行うのですが、その指示がなか
なか到着せず、かなりロスタイムになってしまいました。
またこの受験生の帰宅は当然ながら1時間以上遅くなるのですが、他の
大多数の受験生は既に試験を終えているため、外部と連絡を取ることは
禁じられています。したがって杓子定規に対応するならば、自宅に連絡を
入れさせることはできません。それくらいいいような気もしますが、本当
に自宅に連絡してるかどうかこちらでは確認できませんからな。
このようなケースでの対応はマニュアル化されていませんでした。今回の
受験生は特に連絡を入れる必要はないとのことでしたのでいいのですが、
来年以降のために試験本部に具申しておきました。
そんなこんなで、正規のリスニング試験が終了したのが18時10分。その後
試験本部からの指示を受けて再開テストの説明を25分頃から開始する予定
でしたが、本部からの指示が遅れたため40分くらいにようやくスタート。
55分くらいからリスニング試験本体を開始し、19時25分頃にやっとすべて
終了したのでした。参った参った。
センター試験では例年いろいろなことが怒りますが、今年はもう過去最大
級にトラブル多発の1日でしたなぁ。
ちなみに帰宅してからニュースを見てみたら、リスニング試験でトラブル
に遭った受験生は全国で76名だとか。その1人に当たったんだから中々の
レアケースですよ。宝くじでも買いに行きたくなろうというものです。
(独立試行だから意味ないけどw)
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